『古事記』にも登場する隠岐諸島。名の知られた祭神から自然信仰の神まで、古くから日本で尊ばれてきた八百よろずの神々が、今も大切にされている。島の各所に点在する神社、人々の手で受け継がれている神事、芸能。暮らしの中に、敬いと親しみの心がある。

島後 | 隠岐の島町

  • 玉若酢命神社
    島後 | 隠岐の島町 玉若酢命神社 隠岐国の総社。本殿は隠岐の島町にある神社の中では最古のもので、造営は寛政5年(1793年)。建築様式はこの地方独特の隠岐造り。境内には樹齢2000年を超えると伝わる大樹「八百杉」が佇んでいます。
  • 伊勢命神社
    島後 | 隠岐の島町 伊勢命神社 平安時代の延喜式に「名神大社」と記される、格式の高い古社。伊勢という名前から、伊勢神宮や伊勢地方との関係があるとする説も。7月の例祭では、県の無形文化財「久見神楽」が夜を徹して奉納されます。
  • 水若酢神社
    島前 | 西ノ島町(西ノ島) 水若酢神社 伊勢命神社と同様に名神大社とされる隠岐国一宮。隠岐国の国土開発と日本海鎮護を担った神である水若酢命が祀られています。西暦偶数年の5月には、隠岐三大祭りの一つ「水若酢神社祭礼風流」を開催。

島前 | 西ノ島町(西ノ島)

  • 由良比女神社
    島前 | 西ノ島町(西ノ島) 由良比女神社 島後の水若酢神社と共に隠岐一宮とされ、由良比女命とイカの伝説が残されています。神社の前の海に建つ鳥居のあたりは浅い入り江で、かつてはイカの大群が押し寄せる「イカ寄せの浜」として知られていました。
  • 焼火神社
    島前 | 西ノ島町(西ノ島) 焼火神社 古くから隠岐の島人だけでなく、日本海の船人にも崇められてきた海上安全の神。大岩窟に佇む岩屋造りの社殿は享保 17 年(1732年)に改築されたもの。隠岐で最も古く、国の重要文化財に指定されています。

島前 | 海士町(中ノ島)

  • 隠岐神社
    島前 | 海士町(中ノ島) 隠岐神社 祭神は鎌倉時代に配流となった後鳥羽上皇。建築様式は伝統的な隠岐造り。4月・10月の例祭では、後鳥羽上皇の歌「我こそは新島守よ隠岐の海の荒き波風心して吹け」に楽と振りを付けた承久楽が奉納されます。
  • 宇受賀命神社
    島前 | 海士町(中ノ島) 宇受賀命神社 家内安全や領土・領海防衛などを司る、隠岐独自の神・宇受賀命が祭神。延喜式や日本後紀にも載録される古社。宇受賀命が西ノ島の比奈麻治比賣命と結婚するために大山祇命と力比べをした伝説が残ります。

島前 | 知夫村(知夫里島)

  • 天佐志比古神社
    島前 | 知夫村(知夫里島) 天佐志比古神社
    (一宮神社)
    1000年以上の歴史がある島内で最も大きな神社。知夫村の一宮とされ、地元では親しみを込めて一宮(いっくう)さんと呼ばれています。境内には回り舞台を備えた芝居小屋があり、島の文化を感じられる場所。